宇治地区三研究所技術部施設見学研修(第9回)の開催について
(2024年 2月 9日)

日時:令和6年2月9日(金)13:30~14:30
会場:生存圏研究所居住圏劣化生物飼育棟、材鑑調査室
参加者:19名

概要:
宇治地区三研究所技術部施設見学研修の第9回は、生存圏研究所の大村和香子教授のご協力により、居住圏劣化生物飼育棟及び材鑑調査室において実施しました。 まず、居住圏劣化生物飼育棟地下のシロアリ飼育室を訪れ、常時28℃に保たれた室内で飼育しているイエシロアリが動いている様子を見ながら、シロアリの巣やシロアリ社会での役割などについて説明を受けました。
続いて材鑑調査室に移動し、居住圏環境共生分野で取り組んでいる研究、日本で見られるシロアリの種類、シロアリの生活環等について、スライドや海外で撮影した動画により解説をいただきました。
最後に、シロアリがボールペンで紙に描いた線をなぞって歩く様子を見せながら、ボールペンのインキにシロアリの道しるべフェロモンと構造がよく似ている物質が含まれているとの種明かしがありました。



宇治地区三研究所技術部施設見学研修(第8回)の開催について
(2023年9月12日)

日時:令和5年9月12日(火)13:20~16:00
会場:防災研究所宇治川オープンラボラトリー
参加者:16名

概要:
宇治地区三研究所技術部施設見学研修の第8回は、初めて当技術部の枠を超え、防災研究所宇治川オープンラボラトリー(宇治川OL)に協力を依頼して実施しました。
バスにて宇治川OL本館セミナー室に移動後、まず、ラボ長の川池健司教授に宇治川OLの概要及び今回見学する実験装置について説明いただき、実験棟へ移動して、雨水流出実験装置、流水階段、浸水体験実験装置(ドア模型、自動車模型)を見学・体験しました。それぞれの実験装置では、装置を利用した実験、研修、一般市民の見学受入れなどについて、説明がありました。
その後、本館セミナー室において、吉川昌宏防災研究所技術室長から、技術室となった経緯、所内におけるガバナンス、技術支援のシステム・内容、技術職員の業務、技術室の構成等について説明がありました。さらに、中本幹太技術職員から、宇治川OLにおいて支援業務としておこなっている施設維持管理、広報、実験補助の幅広い業務のうち、特に実験棟内の整理整頓、産業廃棄物処分、不法投棄や不審者の対応、実験補助について詳しい説明がありました。
最後に、質疑応答が行われ、技術職員による広報業務、ジョブローテーション、技術室の年齢構成などについて意見交換が行われました。




宇治地区三研究所技術部施設見学研修(第7回)の開催について
(2023年6月13日)

日時:令和5年6月13日(火)14:00~14:45
会場:極低温物性化学実験室
参加者:28名

概要:
宇治地区三研究所技術部施設見学研修の第7回は、極低温物性化学実験室において実施しました。 まず、極低温物性化学実験室で寒剤供給業務を担当している化学研究所の市川能也さん(工作・運転系グループ)と環境安全保健機構 低温物質管理部門の玉野健一さんから、液体窒素の受入・供給及び液体ヘリウムの回収・液化・供給のほか、高圧ガス保安法に基づき適切な安全教育にもあたっていることなど、宇治地区で安全かつ安定した寒剤利用を実現するための日頃の業務について説明を受けました。
その後、液体窒素のタンク、回収したヘリウムの長尺容器、ヘリウム液化用圧縮機、ヘリウム液化機などに移動しながら、それぞれの仕組みについて詳しく話を聞きながら見学しました。
現在、液化ヘリウムは入手が困難になっており、宇治キャンパス内において高い回収率を維持しつづけることが、寒剤を利用した持続的な研究活動に不可欠であると説明されました。



宇治地区三研究所技術部施設見学研修(第6回)の開催について
(2023年2月21日)

日時:令和5年2月21日(火)14:00~14:45
会場:特高受電所及び第一給水センター
参加者:24名

概要:
宇治地区三研究所技術部施設見学研修の第6回は、宇治キャンパスの基幹設備である特高受電所及び第一給水センターにおいて、それぞれの設備管理担当者の協力のもとで実施しました。
特高受電所では、電力会社から高電圧の電気を受電し、変電所で変圧して構内の建物に送電し、さらに変圧器を経てコンセントに給電する流れについて説明を受け、モニターの数値で送電している様子を確認したのち、変電施設を見学しました。
第一給水センターでは、井戸より原水を汲みあげ、ろ過して浄水処理した水を受水槽に貯水し、加圧ポンプで各棟に送水するフローについて説明を受けました。



宇治地区三研究所技術部施設見学研修(第5回)の開催について
(2022年11月21日)

日時:令和4年11月21日(月)13:30~14:30
会場:化学研究所イオン線形加速器棟
参加者:22名

概要:
宇治地区三研究所技術部施設見学研修の第5回は、工作・運転系グループの化学研究所イオン線形加速器棟において実施しました。
参加者は、化学研究所の若杉昌徳教授の案内により、電子蓄積リング、加速器制御室、及び冷却ポンプ室に移動しながら、説明を受けました。特に、電子蓄積リングは、もともと放射光研究に使用した装置を原子核の構造を見るために再生した装置で、不安定な原子核に電子を当てる独自技術の開発が、原子核サイエンスの進展に寄与しており、装置の開発には頓宮拓技術専門職員の貢献が欠かせなかったとのお話がありました。参加者からは、ターゲットにしている原子核に関する質問の他、電気の使用状況、コイルの冷却等に関する質問があり、若杉教授から丁寧に説明いただきました。



宇治地区三研究所技術部施設見学研修(第4回)の開催について
(2022年7月14日)

日時:令和4年7月14日(木)14:00~15:00
会場:エネルギー理工学研究所北2号棟
参加者:21名

概要:
宇治地区三研究所技術部施設見学研修の第4回は、システム計測系グループのエネルギー理工学研究所北2号棟において実施しました。
参加者は2班に分かれて装置を設置している部屋に移動し、マルチスケール材料評価基盤設備(MUSTER)について大村高正さんから、高度エネルギー機能変換実験装置/材料実験装置(DuET)について藪内聖皓助教から、自由電子レーザー(KU-FEL)について全 炳俊助教から、装置の仕組みや役割等について、説明を受けました。
それぞれの装置は、学内外の共同研究に利用され、新しい材料を開発するための実験に役立っていることや、実験コストを抑えながら最適な結果を得る工夫等を紹介いただきました。



宇治地区三研究所技術部施設見学研修(第3回)の開催について
(2022年5月18日)

日時:令和4年5月18日(水)14:00~15:00
会場:化学研究所 M-142C、共通機器室(W棟1F)
参加者:19名

概要:
宇治地区三研究所技術部施設見学研修の第3回は、物質・材料系グループの化学研究所 共通機器室において実施しました。
まず、藤橋明子グループ長から、化学研究所の共通機器となっている装置のうち、専属オペレータが担当している装置(800MHzNMR、600MHzNMR、元素分析、質量分析)の説明と、担当の技術職員の紹介がありました。
その後、参加者は2班に分かれて、装置を設置している部屋に移動し、NMRは大嶺恭子さんと前野綾香さん、元素分析は平野敏子さん、質量分析は藤橋さんから、それぞれが担当する業務内容や変遷等について説明を受けました。主な業務内容は、研究所内外から依頼される分析業務のほかに、機器の維持管理(寒剤充填・キャリアガス等の管理等も含む)、データ解析への協力、利用記録管理や精算のための集計等です。
最後に、予め配付されたNMR、元素分析、質量分析のデータから薬品名を判定するクイズの答え合わせをして、分析業務の一端を体験しました。



宇治地区三研究所技術部施設見学研修(第2回)の開催について
(2022年1月26日)

日時:令和4年1月26日(水)15:00~16:00
会場:生存圏研究所 材鑑調査室
参加者:16名

概要:
宇治地区三研究所技術部施設見学研修の第2回は、生物・生態系グループの生存圏研究所 材鑑調査室において実施しました。
まず、材鑑調査室を担当する反町始さんから、1978年に国際木材標本庫総覧に機関登録されたことを契機として1980年に設立された同調査室の歴史や、同調査室で作成した木材標本を国内の施設と共同利用し、研究に役立てていること等が説明されました。
その後、参加者は2班に分かれて、それぞれ生存圏研究所の田鶴寿弥子助教と反町さんの解説のもと、屋久杉の年輪標本や標本室等を見学し、木片プレパラートの光学顕微鏡による観察等を体験しました。



宇治地区三研究所技術部施設見学研修(第1回)の開催について
(2021年11月25日)

日時:令和3年11月25日(木)16:00~17:00
会場:エネルギー理工学研究所北4号棟ヘリオトロンJプラズマ実験施設
参加者:18名

概要:
宇治地区三研究所技術部では、所属する技術職員の知見を深めることを目的に、技術職員の職場見学研修を実施することになりました。
第1回は、工作・運転系グループのエネルギー理工学研究所ヘリオトロンJプラズマ実験装置を訪問しました。施設では、参加者は2班に分かれ、それぞれエネルギー理工学研究所の南 貴司准教授と門 信一郎准教授から、1959年から続くヘリオトロン実験装置の変遷やヘリオトロンJ実験装置の概要説明を受けたのち、装置を見学しました。また、見学の合間には、同施設を担当している東使グループ長、千住さん、矢口さんに日頃の業務について、説明を受けました。