工作・運転系の技術職員は、ヘリウム液化装置(化学研究所と環境安全保健機構が協力)・電子線形加速器(化学研究所)、ヘリオトロンJプラズマ実験装置(エネルギー理工学研究所)の装置並びに周辺機器の運転・維持管理・設計・製作及び設置に従事しています。


○化学研究所

・ヘリウム液化装置(環境安全保健機構)

極低温物性化学実験室のヘリウム液化装置は化学研究所と環境安全保健機構が協力して宇治キャンパス全域に液体ヘリウムの供給を行っております。
 液体ヘリウムの製造には高圧ガス保安法を順守する必要があり、技術職員は、関係法令および京都大学の危害予防規程に従い日々、安全に液体へリウムを供給できるよう運転・日常点検・異常発生時の対応をしています。
 この他、京都府による立ち入り検査対応、液体窒素の受入・供給、寒材使用者に対する安全教育等も行っております。


・電子線形加速器

化学研究所の電子加速器は電子線形加速器(KEL)および電子蓄積リング(KSR)からなり、KELで加速された100MeV電子ビームをKSRで蓄積し300MeVまで加速します。蓄積ビームは不安定核構造研究を行い、取り出しビームは電子散乱実験、照射実験に利用します。
 技術職員は、教員、学生の研究支援および、加速器および補助設備の維持管理、放射線の使用施設、取扱作業に関する安全管理を行っております


○エネルギー理工学研究所

・ヘリオトロンJプラズマ実験装置

エネルギー理工学研究所のヘリオトロンJプラズマ実験装置は、プラズマの閉じ込め・制御の物理実験を行っております。
 技術職員は、磁場コイル給電用電源装置・プラズマ加熱用周辺装置(ECH電子サイクロトロン共鳴加熱装置・NBI中性粒子ビーム入射装置)の運転・保守点検および機械系工作物の取り付け作業等を行っております。