講演日時:10月18日(土) 13:00~15:10
会場:宇治おうばくプラザ1階/きはだホール
定員:300名(先着)
プログラム(PDF)
振動記録から知る建物の動特性

13:00~13:40 防災研究所 教授 池田 芳樹
情報技術の進展により、建物の揺れを手軽に安く計測できるようになっています。この振動計測を一層普及させるためには、計測記録の有効利用は重要です。現在、建物の設計は性能規定型を志向しており、期待した性能を検証していく必要もあります。本講演では、耐震・免震・制震の建物で地震時に記録された振動データから、どういう情報が得られるのかを紹介します。モニタリングを通じて、建築構造分野の世界を覗いてみましょう。
加速器と不安定原子核物理とか
13:45~14:25 化学研究所 教授 若杉 昌德
粒子加速器は、原子→原子核→核子→素粒子へと、自然界のより根源的姿を明らかにすることを目指して発展してきました。その過程で生み出されてきた多くの技術と知見は、社会の様々なレベルで応用され活躍しています。この講演では、その中でもこの世に元素が生まれた理由を解き明かすため、地上には存在しない不安定な原子核をわざわざ作り出し、その詳細な性質を研究する分野と、そのための技術的進展を紹介します。
木材から作られる化学製品

14:30~15:10 生存圏研究所 教授 岸本 崇生
木材から紙やパルプが作られていることは知っていますか?木材の主要成分は、セルロース、ヘミセルロース、リグニンという天然高分子化合物です。それらを基に、紙のほか、繊維やフィルム、樹脂などの工業原料、アイスクリームやガムなどに使われる食品添加物など、日常的に使われている様々なものが木材から作られています。講演では、最近の話題を交えてそれらについて紹介します。
